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気負わずに 2026.2.26

  • 執筆者の写真: 儘
  • 2月26日
  • 読了時間: 3分

 主宰する「なんでの会」は創設してから9年経ちました。当初はおこがましくも生きづらさを感じている、社会から取り残されたと家にこもる方に寄り添えれば、とピアとして支えられる方を育てたいと思っていたのでした。ま、力はないし、専門知識もないし、当事者ではないから、結局思いを寄せても届かない。ただ、気楽に思いをぶちまけられる場所、普段は言っても理解してもらえないから飲み込んでしまう言葉も吐き出して、「そうそう」と共感しあえる、安らげる場所づくりができればと。聴力が落ちる難病の方を対象に、音声言語ではなく、視覚言語、手話なり、文字なりでのコミュニケーションの場を提供できれば、と…

 当初は手話講師を招いての手話教室もやっていたのだけれど、コロナで続けることが難しくなり。そして、当事者の方は、場があっても、自分のことは語りたがらない。病名は明かしたくない、という方がほとんど。正直なところ、「やめようかな~」と。

 そんな折、かなり前に詠んで気になっていた「その島の人たちは、ひとの話をきかない」自殺者が少ないという島での話を書いた著者森川すいめい氏(精神科医であり鍼灸師。オープンダイアローグの良さを広めている方)の講演会に参加する機会を得ました。この本読んでからず~っと気になっていたんですよ。オープンダイアローグはもともとは精神科の患者さんに対して行うものですが、それが難病の患者さんにも応用できるんじゃないかな?と、

 参加してわかったのは、講演会、ではあるけど、体験する場、であったこと。実践するには専門的に学ばなくてはいけないということでした。理屈でいえば、対話をする、はつまり心を開く、ということ、自分を出し、相手の出すものを受け取る、そこで起こることを体験する、という感じ。ちょっとスピリチュアル的なイメージもあり。で、わかったのは、何が起こるかを意図しない、けれども、その場を進めるファシリテーターが大事な役割を持っていて、方向は決めないけれど、効果が出るように進める特別な技術が必要だ、ということ。

ファシリテーターになるには3年間の訓練。いやいや到底無理でしょう~。そして、着地点を定めないとしても、進行役はかなり恣意的である、ということ。

 確かに効果が得られそう、は理解できたけれど、自分の求めていたのはこれではないな、と思いました。期待が膨らんでいた分、イメージが先行してしまっていたことを反省しました。

 元の職場の上司から「難病者支援の企画をやりたい」とお声掛けいただいていたんですが、その話も「難病」を前面に出すことで、却って参加に抵抗感が出るから、「難病」はださないことにした、と言われ、こちらも手を引くことに。

 つらい思いを聞くと「わかります」と共感してあげたいけれど、いやいや自分にはやっぱりわからない。当事者の方からの希望があれば、その線で進めるかな~と。「自分なら何かできる」と気負わずに、方向転換して、しばらくは難病を前面に出さず、手話カフェ会を続けることにしようと思います。

 

 
 
 

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