観光地「東京駅」 2024.11.3
- 儘 さざなみ
- 2024年11月4日
- 読了時間: 2分

観光ガイド仲間に誘われて、東京駅舎内にある東京ステーションホテルの見学に参りました。写真は皇居に続く行幸通り。1泊150万円というインペリアルスイートルームから撮影させていただきました。間に通りを一つはさんで長さ190m、幅73m。白い敷石は茨城県産の稲田石です。真っ直ぐな道、目標に向かって一直線な感じは「道」という題でそのまま絵になりそうです。この道は交通だけではなく、東京湾からの海風の通り道になっていて、皇居の森で冷やされた空気が都心の気温を下げると言われています。
案内してくださったホテルの方によれば、中央口の屋根の真ん中に乗っているのは、土俵入りの時の手の形をあしらった飾り。設計者の辰野金吾が相撲付きのためデザインされた、とのことです。

土俵入りの手、とは知っていましたが下から見上げただけでは「よくわからない」んですが、間近で見ると「確かに~」という感じです。
東京駅は大正3年開業。関東大震災にも耐え、空襲で3階部分が一時失われていましたが、平成24年に3階が復活しました。日本の江戸時代は木と紙の家で火災にめっぽう弱く、地震も多いので、建物は壊れては作ってを繰り返しています。そのため、建物のイメージが揃っている町並みはなかなか残りません。どの時代のものをどう残していくか、はいつの時代も問われ続けていますが、個人的には、明治時代に決めた軒高さ100尺、残してほしかったな~と思います。容積率の採用で、100mのビルが建つようになり、東京駅復原の資金調達のために空中権を手放し、高いビルが建つようになり、丸ノ内の空は失われました。折角復原した東京駅駅舎の背後に超高層ビルが並び、空が見えません。たまに地方への旅行にでかけて、広い空に迎えられると、吸い込まれて天に昇れそうな心地よさを感じます。見上げる空のない東京は、目を挙げることのない生活なのだ、と悲しくなります。
とはいえ、東京駅は、見慣れた場所ながら、じっくり眺めると魅力的な景色がたくさん見つかるお勧めの場所です。お時間作って是非いらしてみてください。
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